短期間の海外ノマド生活がサラリーマンにおすすめな理由

短期間の海外ノマド生活がサラリーマンにおすすめな理由

私は短期間の海外ノマド生活を年に数回しています。1週間程度の休みをとって海外に行き、自分の好きな仕事だけを集中して行う時間を強制的に作るのです。これがとてもいい!私がサラリーマン時代から定期的に行っている海外短期ノマド生活を紹介します。

海外短期ノマド生活とは?

バンコクで短期ノマド生活を送る
バンコクで短期ノマド生活を送る

まずここで言う海外短期ノマド生活とは、1週間程度の短期間の海外旅行中に遊び半分、仕事半分の生活をすることです。

普通の海外旅行の場合、日本での仕事は休みを取って行きますから、旅行中は急な対応以外は基本的には仕事をしませんよね。するとしても嫌々で積極的にはしたくありません。

しかし、”海外短期ノマド生活”では、旅行中に仕事を積極的に行います。観光やグルメを楽しむなどの遊びが半分で、もう半分の時間は仕事をします。

好きな仕事だけをする旅

ただし、ここでやる仕事は、自分の将来につながる先行投資型の仕事や、本当に好きでやりたい仕事に限定します。つまらないルーチンワークやお金のために行うクライアントワークは、ここでは一切行いません。

例えば私の場合は、日本で普段はクライアントからの依頼でデザインや映像制作を行っています。それはつまらない仕事ではありませんが、正直お金のためにやっている仕事なので、今本当に好きでやりたい事とは少し違います。

だから、これらの仕事は海外に持って行きません。急な対応が必要は場合は、メールを返信するぐらいはしますが、基本は日本に帰ってから対処します。

私にとって将来にかけて好きで1番やりたい仕事は、「絵本を描く」ことです。

なので海外滞在中は仕事は「絵本を描く」こと以外しません。観光して美味しいものを食べたら、カフェやホテルでひたすら「絵本を描く」のです。

これが実に楽しい!

なぜ楽しいか?日本で日々の仕事や生活に追われてなかなかできなかった事を、一定期間とはいえ思う存分できるからです。

この”好きな仕事だけをする旅”から日本に帰って来ると、リフレッシュできただけではなく、長年気に掛けていた仕事をやっつけた充実感もあります。

なぜ私があえて海外に行って、短期間だけ好きな仕事をするのか?もう少し理由を説明します。

いつもの環境を離れるため

まず日本にいると、やってもやらなくてもいい”好きな仕事”はいつま後回しになってしまいます。日々の仕事や忙しさのせいです。

“好きな仕事”は将来の自分のためにする事です。重要度は高いのですが、緊急性は薄れます。締め切りがあるクライアントワークや、即座に対応すべき業務よりも後回しになりがちです。

そこで、「毎日2時間は好きな仕事をする」とか「毎週土曜日は好きな仕事だけをする日」など、自分でルールを決めてやろうとしたのですが、あまり上手く行きませんでした。

やはり日々の仕事が優先になってしまうのです。もちろん仕事だけでなく、家族や友人と過ごす時間や余暇も大きな阻害要因になります。

だからあえて普段の仕事場、家族、友人から離れ、遠く海外に行って、”好きな仕事しかしない時間”を作るのです。

この旅には友人や家族は連れて行きません。1人で行きます。たまに現地の取引先や知人を訪ねる事もありますが、べったりとずっと一緒にはいません。

自分1人で好きな仕事をするための旅ですから。

いつもと圧倒的に違う環境で仕事をする

環境を変えだけで作業も劇的に捗ります。日本で見慣れたつまらないオフィスや自宅に閉じこもるよりも、異国の地のカフェで景色や行き交う人を眺めてやる方が、作業は何倍も捗ります。

環境を少し変えるなら日本国内でもいいのですが、景色も人も匂いや文化まで日本と違う海外の方が、より効果的です。

自分を変えたいのなら環境を変えましょう。いきなり長期的には無理でも、まずは短期間でも試してみましょう。必ず効果があります。

思考の整理やクリエイティブに最適

また、環境を劇的に変える事で、仕事自体の能率や質も上がります。

仕事場やそこから見える風景を変えるだけでリフレッシュできて、仕事が捗ります。特にクリエイティブな仕事の場合、街をふらっと歩き、見慣れないお店や広告などをなどを眺めるだけでも、新しい創造の糧になります。

また、1人でする海外旅行中は、空港や機内でのちょっとした待ち時間や、1人で誰にも邪魔されない食事時間など、じっくり物事を考える機会がたくさんあります。この際たっぷり考え事をしてみるといいかも知れません。雑然とした頭の中がすっきりします。

缶詰効果と締め切り効果で必ず仕上げる

旅行中に仕事が捗る理由はまだあります。旅の終わりまでにやらなくてはいけない、という締め切り効果が生まれる事です。

日本で漠然といつかやろうと考えている仕事は、いつまで待ってもやりません。「旅行中に必ず仕上げる!」と締め切りを設定する事で大幅に達成率が上がるのです。

また、海外に行ったらよほどの事がない限り、帰りのフライト日までは帰国しませんよね?帰りたくても帰れない強制的な状況で缶詰効果が生まれます。

作家が締め切り前にホテルで缶詰になり強制的に仕事を仕上げる状況と似ています。まあ、監視役はいないのでゆるい強制ですけどね。

安くない旅行費用は先行投資

もちろん海外旅行なので、渡航費用やホテルの滞在費など、相応の費用はかかります。現地の美味しいものを食べるにもお金は必要です。なんだかんだ海外旅行はお金がかかるのです。

でも、このお金は将来の自分のための先行投資と考えましょう。かけたお金は必ず将来取り返すという気概があれば、仕事にも身が入ります。せっかくお金と時間をかけて来ているのだから一時も無駄にはできなくなります。

これが1泊2日の熱海旅行なら、費用もせいぜい1〜2万なので、「かけたお金を取り返す!」までの気概は出ません。「まあいいか」となります。やはりある程度の費用と時間は投資するべきだと思います。

「バンコクのコワーキングスペースを巡って絵本を描く旅」のある1日

それでは実際に私が海外で短期間ノマドをした、ある1日を紹介します。

2015年の12月に年末休暇を利用して6日間タイに行きました。年末年始の旅行ピーク時で費用はかさみましたが、日本の取引先も一斉に休みになるため、無駄な業務連絡が来ることがなく、海外ノマドをするにはベストな時期と判断しました。

一部現地の取引先との仕事な打ち合わせがありますが、それ以外は自由です。そこで、旅の目的は先ほど述べた「絵本の構成を仕上げる」に設定して、空き時間はひたすらその作業に没頭するように心がけました。

この旅の前の”目標設定”が大切です。目標設定は仕事だけでなく、例えば「タイ料理を食べ尽くす」や「世界遺産をまわる」でもいいと思います。

私の場合、仕事の目標とは別にもう1つ「バンコクのコワーキングスペースを全てまわる」という目標を設定しました。

さて、目標設定が済んだら「バンコクのコワーキングスペースを巡って絵本を描く」旅の始まりです。

短期間海外ノマド生活のある一日
短期間海外ノマド生活のある一日

  • 7時〜9時 散歩がてらピンクのカオマンガイで朝食
  • せっかくの海外での一日は早起きして有意義に過ごします。日本人にも大人気のピンクのカオマンガイ屋は昼時は行列必死です。朝6時頃から開いているので、早起きして散歩がてら食べに行きます。

    日本人にも大人気のピンクのカオマンガイ
    日本人にも大人気のピンクのカオマンガイ

    午前中でも日差しは強く照っています。冷え冷えのざくろ絞りジュースでしっかり水分補給します。

    露天で売っているざくろ絞りジュース
    露天で売っているざくろ絞りジュース

    9時〜13時 コワーキングスペース「LAUNCHPAD」で仕事

    午前中はバンコクで最近人気の大型コワーキング施設「LAUNCHPAD」で仕事をします。

    コワーキングスペース「LAUNCHPAD」
    コワーキングスペース「LAUNCHPAD」

    コワーキングスペースは世界共通で日本と同じ雰囲気です。パソコンを持ち込んでみんな一生懸命に作業や仕事をしています。落ち着きます。

    コワーキングの様子は日本と一緒ですね
    コワーキングの様子は日本と一緒ですね

    13時〜14時 人気シーフード店「ソンブーン」で蟹カレー炒めを食べる

    お昼はこれまた人気のシーフード店「ソンブーン」でランチです。

    蟹のマークの「ソンブーン」
    蟹のマークの「ソンブーン」

    ここの一番人気はなんといっても「蟹のカレー炒め」です!

    蟹のカレー炒め
    蟹のカレー炒め

    蟹の身がたっぷりフワフワ
    蟹の身がたっぷりフワフワ

    新鮮な蟹の身とフワフワ卵のカレーソースがまあ良くあうこと。昼からビールが進みます!

    14時〜19時 コワーキングスペースで仕事

    午後はまた場所を変えてサイアムという若者街にある「SIAM@SPACE」というコワーキングスペースで仕事を再開します。

    若者に人気の「SIAM@SPACE」
    若者に人気の「SIAM@SPACE」

    若者に人気というだけあって、店員もお客も学生風の若い子が中心です。店内はおしゃれで、3フロアーある内の1つは人工芝で靴を脱いでくつろげます。バンコクではこういった特色あるスペースが増えています。勉強になりますねえ。

    おしゃれな店内
    おしゃれな店内

    一風変わったスペースも有ります
    一風変わったスペースも有ります

    19時〜20時 屋台で軽食

    さて、夕方まで仕事をしたので少々疲れました。夕食は屋台で軽く済ませます。

    美味しそうな屋台料理が並びます
    美味しそうな屋台料理が並びます

    料理はどれも200~300円程度だけど味は本格的です。

    その場でササッと作ってくれます
    その場でササッと作ってくれます

    これはパッタイを作っているところ
    これはパッタイを作っているところ

    20時〜21時 ホテルのカフェレストランでお酒を飲みながら仕事

    さて、もうひと飲みしたいところなので、ホテルのカフェレストランで一杯飲みながら軽く仕事をします。

    ホテルのカフェでひと仕事
    ホテルのカフェでひと仕事

    この時は新しい事業の計画書をまとめる作業をしました。往来する人を眺めながら新しいアイデアを練るのは全く苦になりません。楽しい!

    21時〜23時 ホテルでくつろぐ

    ホテルの部屋に帰り、お風呂に入り、途中で買った現地のお菓子を食べながら、タイのテレビを観たり、本を読んだり、のんびりくつろぎます。

    ホテルで休息
    ホテルで休息

    現地のスナックを試したり
    現地のスナックを試したり

    23時〜7時 早めに睡眠

    なんだかんだよく歩いてよく食べた1日になりました。旅の疲れを溜めないように早めに就寝します。日本ではいつも夜中の2時ぐらいに寝ていたので、これを機会に早寝早起きの習慣もつけたいですね。

    まとめ

    私がサラリーマンだった頃から年に数回行なっている「海外短期間ノマド生活」を紹介しました。

    特別な事をする訳でなく、短期間の海外旅行中に、いつもの観光や美味しいグルメを楽しみながら、合間に好きな仕事を1つこなす、というものでした。短期間なので、サラリーマンでも夏休みや年末やちょっとした連休に無理なくチャレンジできます。

    家族が居る方は家族と一緒に行ってもいいのですが、私の場合は「仕事で海外に行く」と言って1人で出ていきます。1人で存分に好きな仕事を満喫するのが目的ですから。家族サービスはまたの機会で。たまにはこんな海外旅行があってもいいと思います。

    最近仕事が煮詰まってきた、何か気分を転換したい、あるいは長年気にかけているがやれていないタスクがある方に、是非いつもと違う海外旅行をおすすめします。

    expediaで航空券・ホテルをまとめて格安購入!

    こちらの記事もどうぞご覧ください!