江ノ島マックに続いて、ケンタッキーフライドチキン江の島店が2月29日(月)で閉店することになりました。このまま閉店が続くと江ノ島にファストフード店がなくなってしまうのでは?
海沿いの湘南らしいKFCなのに閉店
ケンタッキー江ノ島店が2月29日(月)に閉店することになりました。ここは江ノ電腰越駅からほど近く目の前は海。江ノ島までも歩いていける距離で、江ノ島・鎌倉観光の際に結構重宝するファストフード店でした。休日は観光客で賑わっていたはずなのに。
こんなに無性に食べたくなるのに閉店?
こんなにエビがぷりぷりしているのに閉店?
いえいえ、KFC閉店の原因は味ではなく、平日の客入りの悪さにあるようです。
ある平日の夜に行くと、
客が全く居ません。平日はこの閑散とした状態が昼以降から夜の閉店までずっと続くのです。これは閉店するわけだ。
湘南海辺にケンタッキー空白地帯が出現
そこで、湘南海辺一帯のケンタッキーの分布図を見てください。
江ノ島店の閉店で、藤沢駅より海側の地域一帯が、ぽっかりとケンタッキー空白地帯になってしまいます。つまり江ノ島でケンタッキーを食べたいと思ったら、わざわざ藤沢駅か鎌倉駅まで行かないといけないのです。
これ結構広い空白地帯ですよね?それほど需要がないのケンタッキー?
江ノ島マックも閉店したばかりだし、なぜ江ノ島近辺でファストフード店が相次いで閉店するのでしょうか?
パンケーキとコンビニに客を奪われるファストフード店
海辺の飲食店は、まず出店費用がかさみます。田舎の割にはリゾート地扱いで店舗の賃料も高いし、海辺なので年中潮風にさらされるためメンテナンスも必要です。
そこで店舗にかかる経費を回収するために、お金を落とす観光客目当てに高単価な商品を売りたいところですが、安いファストフードではそうも行きません。安いフードを大量に売らないといけないのです。
でも、客を大量に集めたくても、休日の観光客は江ノ島や鎌倉に来てわざわざマックやケンタッキーなんか食べません。高くてもしらすやパンケーキを食べます。さらに、平日の地元客はもっと安いコンビニにどんどん奪われています。
ここ江ノ島では、ファストフードが観光客にも地元客にも見向きもされなくなってきているのです。
これからは専門店・個人商店の時代
江ノ島でマックやケンタッキーが人気があった頃は、まだファストフードがおしゃれで目新しいブランド力があったからです。大分昔の話でしょうが。
今の時代は、安全性の問題やお客の食に対する意識の変化のせいで、ブランドイメージが悪くなったファストフードはどんどん廃れて行くのでしょう。
これからは、地元の特色を活かした専門店や個性際立つ個人商店の時代です。
特に湘南など特色がある観光地では、”地の物”や”風土や景色にあった物”が求められるため、ますます画一的な平凡なファストフードでは人気が出ないのでしょう。
最近江ノ島界隈に出店したスタバをはじめとする外食店も、”ならでは”の個性が無いとこの先すぐに閉店してしまいそうで心配です。現に客足減っていますから・・・。
そして江ノ島ケンタッキー閉店の日
店内には閉店の告知が貼られています。
江ノ島界隈でケンタッキーが食べたければ「藤沢南口店」に行ってくれだって。徒歩40分かかるけどね。これはKFC難民続出だわ。
閉店間際のラスト10日間は、閉店セールで「ご愛願パック」なるものが割引価格の1000円で販売されておりました。これでケンタッキーも見納めと思いコレを購入し、最後のチキンの味を堪能しました。
まとめ
それでもたまに無性に食べたくなるケンタッキーのフライドチキン。宅配サービスもいまいち全域に普及していないし、これからは遠出して買わないといけないなんて悲しすぎます。
カーネルおじさんともしばしお別れか。さようならケンタッキー(江ノ島店)!
(後日追記)
閉店後の江ノ島KFC閉店跡地。
なんだか寂しいねえ。