無印良品の小屋「MUJI HUT」の見学・販売会がGW期間に開催中!場所は南房総白浜にある廃校をリノベ再利用したコミュニティースペース「シラハマ校舎」の校庭!良い点や悪い点をまとめてレポート!
目次
海と山に囲まれた陸の孤島「白浜」
千葉県南房総の最南端に位置する白浜。かつては白浜町と呼ばれていたこの地域は、2006年に近隣町村と合併され南房総市になりました。
まわりを山と海に囲まれた自然豊かな南房総は、フリーダイバーで世界的有名なジャック・マイヨールが晩年を過ごした折り紙つきの場所。海産物や地元産野菜など食材の宝庫でもあり、近年はそれらをふんだんに活用したレストランやオーベルジュが盛んです。
と良いところばかりを並べましたが、白浜のデメリットも。都内からのアクセスが良くないんです!
東京から南房総まで公共の交通機関を利用すると、電車で2時間強で最寄りの館山駅に行き、そこから先の南側へはバスかタクシーしか移動手段がありません。バスも電車も基本的に1時間に1本ペースなので、乗り継ぎ次第では3時間超えもあります。
ただ、最近では東京駅・新宿バスタから館山駅までの高速バス「房総なのはな号」などがあり、以前よりはアクセスしやすくやったとか。
また、南房総は昔からバイカーやサイクリングの目的地としても有名です。館山駅にレンタルサイクルもあるので、天気が良い日はアクティブィティーがてらまわるのは良いかも知れません。
とはいえ、都心からのアクセスが悪く、まさに「絶海の孤島」といえる白浜。そこに人を集める施策の1つが「シラハマ校舎」です。
都心在住者向けの第2拠点「シラハマ校舎」
「シラハマ校舎」は廃校をリノベーションした複合コミュ二ティースペース。
学校の広大な土地と校舎を活用して、レストラン・ショップ・オフィス・コワーキングスペース・宿泊施設などを提供しています。
昨年2016年にオープンし、都心在住者向けの第二の活動拠点として注目を集めていました。
「無印良品の小屋」GW販売説明会に行って来た!
そして、「シラハマ校舎」が新たに拡充する施設が、今回紹介する”小屋”です。その販売・説明会がGWに現地で行われるとのことで、早速予約して見学してきました。
今回は公共の交通機関の電車・バスを乗り継いで行きます。が、これが大失敗。
東京から2時間かけて館山駅に到着。もう疲れた。
で、目的地のシラハマ校舎へ向かうバスですが、
今さっき発車した直後で、次は驚愕の1時間待ち。他に行きようがありません。「陸の孤島」ってこういうことなのか。
こうなったら館山の美味しい物食べてやる!ちょうど昼時だったので腹ごしらえも兼ねて駅前の「おしゃれ寿司」にやって来ました。
新鮮な地物を使った味はもちろん、館山駅前徒歩1分の好立地と、店名にもなっている”おしゃれ”で綺麗な盛り付けが有名なお店。
まずはビールで喉を潤し、
おすすめの地魚旬寿司を堪能しました。
そして1時間経って定刻通りバスに乗って、
野を超え、
山を超え、
海が見えて来たらもうすぐ。
悪路を揺られること30分、「坊田」駅に着きました。
坊田から徒歩2分ぐらいで「シラハマ校舎」入口に到着。東京からここまで4時間かかりました(バス待ち1時間含む)。疲れた…
表札に「南房総市立 長尾幼稚園 小学校跡地」とあります。
空と山に囲まれた学校の跡地。立派に生まれ変わった母校を卒業生はどう思うだろう?
シラハマ校舎の教室でワイワイ弾む質疑応答
無印良品の小屋の説明会は、シラハマ校舎にある教室で行われました。
廊下なんて学校そのまんま。
もとは教室だった部屋をリノベして再利用しています。昔のままの黒板が”授業中”らしさを出していてイイ感じです。保護者参観に来た感じがして身が引き締まります。
この教室は現在も改装途中だそうで、もうすぐコワーキングスペース「AWASELVES」として利用者に開放するのだとか。教室でコワーキングか。仕事がはかどりそうです。
説明会は無印良品の担当者と、シラハマ校舎の運営会社「合同会社WOULD」の方が進行します。参加者は7名ぐらいで、参加者同士も気軽に意見交換ができる雰囲気。質疑応答も活発に行われました。これって教室効果かも知れませんね。
スライドや模型でシラハマ校舎と無印良品の小屋の簡単な説明をした後に、教室を出て校舎の見学です。
シラハマ校舎のトイレ・シャワーを共同利用
綺麗に改装された校舎には、レストラン・ショップ・宿泊ルームなど様々な施設があってひと通り案内されました。今回はその中でも無印良品の小屋の契約者が利用できる共用施設を紹介します。
まずはこちらのトイレ。学校時代からトイレがあった場所をそのまま再利用しており、もちろん中は綺麗にリノベされています。
渡り廊下を通ってトイレに行く感じが懐かしいです。うちの田舎の小学校もこんな造りだったなあ。
続いて、農作業やマリンスポーツの後に嬉しいパウダールーム。
明るい広々とした空間にゆったり大きめの手洗い場。なかなか快適そうです。
こちらは男性用のシャワールーム。
DIY感ある木製の扉の中に、脱衣用の棚とシャワーがあります。
こちらは女性用シャワールーム。
女性用には特別に湯船が付きます(1室だけ)。男用には無かったので、ちょっとうらやましい!ついでに温泉浴場があれば最高なんだけどなあ。
これらシャワールームは農作業の汗を流したり、マリンスポーツの後にシャワーを浴びたり、好きな時に使えます。ただし、シラハマ校舎の利用者と無印の小屋の利用者が共同で利用するので、混雑時はちょっと待つのかも知れませんけど。
その他にも共同で使用する自転車置場(自転車掛け?)や洗濯機も2機設置予定だとか。
後述しますが、共用物の扱いに関しては、今後入居者が増えるにつれ色々とルールが制定されそうです。
家庭菜園で採れた野菜を共同キッチンで食べる
無印良品の小屋は家庭菜園の拠点としても活用できます。
シラハマ校舎は気軽に農業体験ができる「農ライフ」を提唱しており、小屋のまわりに割り当てられる区分内に、自分専用の畑を作って作物を育てることができます。週末だけ小屋に泊まりに来て畑の世話をするといった、週末家庭菜園を気軽に体験できるのです。
そして、それらをサポートする設備も充実しています。区画には井戸水を利用した散水機が設置されるので畑の水やりも簡単にできます。
農作業に必要な堆肥、農具、工法などもシラハマ校舎からアドバイスをもらえるのだとか(一部有料になりそう)。
また、とても嬉しいのがこちらの広々としたキッチンスペース。学校時代は図工室だった様です。
自分の畑で採れた野菜は、この共同キッチンスペースで自由に調理して食べられます。ここは普段はおしゃれなレストランとして営業中。天井もバリ高です。
元教室とは思えない素敵な空間で、自分で作った野菜を料理して食べる様は、SNS映え間違いなし!
海・山に囲まれた学校の校庭
さて、いよいよ本日のメインイベント「無印良品の小屋」の見学です。広々とした校庭に出るとまわりは山と海。
そこにポツーンと建つ黒い小屋が無印良品の小屋です。まだこの1棟だけしか建っていないので、贅沢だけどちょっと寂しげ。
全棟が建つとこんな感じになります。
4区画に別れたエリアに、全部で22棟の小屋が建つ計画。今回の販売説明会で入居者を募集しているのはこの内の1区画だけで、残りの3区画は今後順次募集を開始するのだとか。
小屋の造りは天井高で意外と広々6畳ワンルーム
小屋にもう少し寄って詳しく見てみます。
外壁は杉の板を焼いた焼き板。焼いて黒く炭化した板は、耐久性と防火性に優れているのだとか。触ると手がちょっと黒くなります。
玄関など無く、ガラス戸を開けるとすぐ部屋の中。外から丸見えなのでカーテン必須ですね。
小屋の中は6畳ぐらいのワンルーム(約9㎡)。天井が高いせいか意外と広く感じます。
内側の壁は明るい木の木目がそのまま。小屋って感じがいいですね。
後ろ側の壁には小窓が1つあります。
薪ストーブがありますがこれは飾りだそうで、実際には置けません。火事になったら大変ですからね。
気になる収容人数ですが、気心が知れた恋人や家族ならこのスペースでも2〜3人は暮らせそう。ただし収納や生活必需品を入れ込むとそりなりに窮屈になるので、ミニマムな生活が前提の省空間です。
壁や天井に電源コンセントがあるので、田舎の小屋とはいえ、電化製品を使ってそれなりに快適に過ごせそう。
ただし、これらの設置にはオプション費用がかかるとか。費用に関しては重要なので後述します。
マキの木の垣根で囲ったゆるい区分
各小屋に割り当てられる区画は約70㎡。境界にはマキの木の垣根(2.5mと1.2mの高さ)が作られ、”ある程度”のプライバシーは保てます。
垣根はご覧の通りピッタリ隙間無くある訳ではありません。隣接する区画を覗いたり、サッと通ったり出来る非常にゆるいプライバシーです。お隣さん同士が気軽に声を掛け合える共同キャンプ場みたいなイメージでしょうか。
小屋利用者用の共同トイレ・共同シャワー完備
先ほど紹介したシラハマ校舎内のトイレ・シャワー室以外にも、校庭にもトイレ・シャワーが備わった建物があります。
校庭のほぼ中央にあるので、小屋の利用者は普段使いではこちらの方が近くて便利です。
気になる費用は300万円だけじゃない!オプション費用?施設設備費?維持管理費?
さて、いよいよ1番気になる無印良品の小屋の値段に関して。説明会で配布された資料がこちら。
小屋本体 300万円
小屋自体の値段は300万円だったはず。それ以外にかかるオプション費用が結構あります!
オプション費用 けっこうな金額!
シーリング照明用電源、スイッチ 23,000円
コンセント(2口・2ヶ所) 23,000円
エアコン用コンセント 40,000円
吸排気口 44,000円
※上記オプションを選択の場合、分電盤(68,000円)の設置が必要になります。
え?コンセントとかって生活必須品じゃない!300万円に含まれてないんだ…
その他にも断熱材や網戸を付けるとまたさらにオプション費用がかかるって。全部つけたらオプションだけで100万円近くしちゃいます!
管理費 15,000円(毎月)
さらに共用施設の使用量や電気水道代などを含めた管理費が毎月15,000円かかります。これはまあ仕方がない生活必要経費でしょうけど、月に数回利用するだけでは勿体無い価格です。注意書きにある「エアコンを使用される方は別途費用が発生します」っていうのも気になります。夏は涼しそうだけど冬はそれなりに寒いんじゃないのかな?
施設整備費 50万円!
で、この高額な施設整備費が50万円って何でしょうかね?共用設備の整備、メンテナンス費用だそうですが。確認申請費用も含まれます、って何でしょうか?ちょっと意味不明な名目な気がします。これには説明会に参加した一同「えー?」という感じでした。
費用合計 ミニマム構成で約360万円
以上を合計すると、小屋代300万円+必須オプション代約10万円+施設整備費50万円=約360万円かかります。い、意外と高いです!「素敵な無印の小屋が300万円ぽっきりなら」と思って期待してきた私はちょっとがっかりな価格でした。
「無印良品の小屋」のメリット・ここが良さそう!
シラハマ校舎全体の案内も合わせて、1時間程度の説明会が終わりました。今回説明が省かれた小屋で生活する上での細かい規約などは現在作成中で随時更新される様です。ひとまず現時点での「無印良品の小屋」のここが良かったと思う点をまとめてみました。
ガッツリ移住せずに週末だけ泊まって耕すお手軽な農ライフ
無印良品の小屋とシラハマ校舎には、一応住める家、シャワー、キッチン、水回りなど生活に必要なものは一通り揃っているので、手軽に田舎生活や農業を楽しみたい方にはおすすめです。
南房総の白浜という立地も都心から車で2時間半~3時間なので、毎日は無理でも週末に通うぐらいなら苦ではありません。ちょうど良い距離の田舎と言えます。
都心部でもビルの屋上や郊外で行う家庭菜園が流行っていますよね。その延長線で、もう1歩だけ本格的に農業をしたい、ちょっとした田舎体験も兼ねて、という都心在住者向けの「お手軽農ライフ」が体験できるのは大きな魅力です。
移住に必要なコミュニティーが既にある安心感
そして、無印良品の小屋とシラハマ校舎の組み合わせの最大のメリットがこれ。既にコニュニティーがある、ということです。
田舎の見知らぬ土地に移住して、困ったときに手助けしてくれる人がまわりに居ない状態って、もの凄く不安だと思います。特に田舎慣れしていない都会の人にとっては。
その点、本施設にはシラハマ校舎という共同施設があり、様々なサポートを受けられます。また、入居者同士の属性も似ることでしょうから(都心在住で田舎ライフに憧れが有る層?)そこでコミュニティーも形成されやすいはず。おそらく今後それを促すための入居者同士の交流会やイベントなども開催されると思います(勝手な推測と希望ですが)。入居者同士でBBQとか素敵ですね。
都心在住者が週末に気軽に安心してプチ田舎生活を送れることが最大のメリットです。
「無印良品の小屋」のデメリット・ここが問題では?
では、「無印良品の小屋」のデメリットや気になる問題点はどうでしょうか?あくまで説明会時点での感想をまとめました。
価格は決して安くは無い
まずは先ほども触れた価格。諸々込みで約360万円は安いのか?それとも妥当なのか?
私はハッキリ言って高いと思いました。特に”諸々”の部分が不明瞭というか聞いてないよ感があります。
管理費も毎月15,000円かかることを考えると、決して安いとは言えないのでは。
人気の海側と不人気のトイレ側が同じ価格って不公平?
敷地内には共同トイレ・シャワー棟、浄化槽、散水機などが点在します。また海が眺められる場所とそうでない場所もありますが、小屋の価格はどれも同一だそうです。
人気が無さそうなトイレや浄化槽に近い小屋と、海が眺められる人気の小屋が同じ値段って、ちょっと不公平感があります。
全棟建つと意外と狭いかも?
小屋は全部で22棟建てられる予定だそうです。もと校庭だった広大な土地とはいえ、22棟も建つと結構ギュウギュウで過密状態になりそうです。
さらに、各小屋に割り当てられる専有地(下の画像で赤い線のエリア)ですが、
その境界は2.5mと1.2mの垣根で区切られます。2.5mって小屋の高さと大体同じぐらいで結構高いんです。垣根を置くとこんな感じでしょうか?
うわ!垣根の圧迫感が半端ないんですけど!かなり窮屈な気がします。
せっかくの田舎の開放的な雰囲気が、小屋の過密状態と大きな垣根で一気に削がれてしまいます。
隙間だらけの垣根でプライバシーは保たれる?
さらに、この垣根。専有地のエリアを完全に囲う訳ではなく、目隠し程度に置かれるだけなので隙間だらけ。隣同士が自由に出入り出来てしまう構造です。
畑作業をしている時は隣同士で声を掛け合ったり楽しいかも知れません。でも、小屋の中で泊まったり休んでいる時に他人に覗かれたり、「共同シャワーに行く近道なのでお宅の敷地をちょっと通りますよ」って感じで野良猫が横切るみたいに自分のエリアを他人に歩かれたら、ちょっと嫌かも知れません。
でも、2.5mとただでさえ高い垣根。境界をぴっちり囲ってしまったらそれこそ窮屈な箱庭状態になってしまいますし。
この「ゆるい境界線」は好き嫌いが別れるところだと思います。
管理人は常駐しない?トラブル対策や管理体制は?
境界線の話題から発展して。境界線のゆるさによるちょっと他人の土地に進入しちゃう問題、さらに隣同士の近所付き合いや騒音問題など。ここはもう小さな村なわけですから、集団生活を行う上での様々なトラブルが発生しそうです。
トラブルが起きたらシラハマ校舎など運営側は面倒をみてくれるのでしょうか?マンションなどの集合住宅の様に、入居者同士が管理組合を設け自主的に管理するのでしょうか?
説明会で質問したところ、「そのあたりは基本的には自己管理だが追々そういった管理体制が必要かも知れない。管理規約は現在作成中で今後も更新予定」だそうです。運営しながらアップデートしていく方針のようです。
シラハマ校舎の「小屋の村システム」は実験的な試みなので、そのあたりは入居者も一定の理解と協力が必要そうです。管理人が24時間常駐の至れり尽くせりの豪華グランピング、とは違いますから。
管理規約が不明瞭。ペット可?専有地に何を作っても良い?家庭菜園は必須?
説明会で配布された管理規約の一部抜粋資料には「特記事項」としてこんな内容があります。
利用敷地内に景観を損なう造作物(物置)を設置しない。
不特定多数の人を入れない。
利用敷地内でのBBQを行なっても良いが、夜間に大声など出し近隣に迷惑をかけないこと。
ペットなど小屋内において飼育は認めますが屋外での放し飼いは近隣に迷惑をかけるため禁止とする。
これを見るだけでも今後トラブルが頻発しそう。ペットが騒いでBBQの煙がもくもくしてたら、近所同士でトラブルになりますよね。
それにBBQをやる時ってきっと「不特定多数の人」が大勢出入りしますよね?
「景観を損なう造作物」の範囲も曖昧。ウッドデッキやハンモックはダメなのかな?洗濯物を干したら景観を損ねるからアウトなのでしょうか?
第三者に貸したり民泊転用は許可をとればOK?
管理規約には小屋を第三者に貸与する場合の条項もあります。
要約すると「第三者に貸しても良いが、運営会社に届け出て、規約を守らせること」と受け取れます。
え?第三者に貸していいの?これってマンションの民泊利用と同じ問題になりませんかね?
隣の小屋に騒がしい外国人旅行者が頻繁に出入りする様になったら、大きなトラブルになりそうです。
恐らくですが、ここでいう招いて良い「第三者」とは家族や友人程度のことで、営利目的の民泊などは禁止されると思うのですが。現状の管理規約ではそのあたりは濁している感じでしょうかね?
土地・材料供給・施工で契約相手がバラバラってどうなの?
シラハマ校舎の無印良品の小屋は、土地・材料・施工をそれぞれ別の会社が行います。シラハマ校舎の土地を借りて、小屋を購入して、建てる。それらを3社と契約して行います。
面倒なのは何か問題があった際にどこに泣きつけば良いのか分かりにくい点でしょうか。
建物の保証期間が1年あるそうですが、保証するのは無印?それとも施工業者?
区分所有地と小屋の所有権利は?
説明会の質問で多かったのがこの土地と小屋の所有権利の問題。
まず土地に関して。この「シラハマ校舎の小屋システム」は土地はシラハマ校舎から定期借地として期限付きで借りることになります。その期限は平成38年3月31日まで。それ以降は現在は未定で、シラハマ校舎自体が南房総市から借りているもので、その期限を延長できれば(する予定)、小屋システムの借地期限も延長できるのだとか。うん、先のことはわからないってことです。
もし契約期間中に途中解約したい場合は、「更地にして返却するか小屋ごと第三者に転売すること」と回答がありました。え?更地にしないといけないの?その費用は?
途中解約したら、300万円で購入した小屋はバラして他の土地で転用できるのでしょうか?自分で買った物だからそう思う人も多いハズ。これに関しては明確な回答はありませんでした。
2017年秋頃から白浜以外でも一般販売開始
無印良品の小屋自体は素敵だけど、シラハマ校舎での共同生活はけっこう面倒な気がします。管理規約や近所付き合いも大変そうだし。
であれば小屋を別の土地に設置したい。自分だけの好きな土地に。
そんな人には小屋単体での販売も今後行われる予定だそうです。時期は未定で早くて2017年の秋以降だとか。
白浜はもちろん良いところですが、それ以外の「コレが終の棲家だ!」と思えるようなお気に入りの土地が既にある人は、もう少し待って小屋だけ購入するのもありです。
てゆうか、南房総には格安リゾートマンションや中古戸建がわんさかある訳で
てゆうか、そもそも南房総エリアには、土地付き戸建物件やリゾートマンション物件が格安で転がっています。
これなんか土地にまだ住める状態の建物が付いて500万円です。安い!
帰り道に館山の不動産屋を覗いたら同様の格安リゾート物件が結構ありました。
パッケージされた小屋ではなく、いっそ田舎の土地と戸建てを買ってしまうという選択肢もあるんですね。
まとめ
田舎に本格的に移住するのはちょっとハードルが高い。でも週末にちょこっと田舎体験がしたいライトな移住希望者に「無印良品の小屋」はおすすめです。小屋同士の垣根はゆるく、共同施設もあり、(恐らく今後開催されるであろう)懇親会・イベント?などを通じて、移住者同士のコミュニティーもすぐに出来そう。シラハマ校舎側も色々と手助けしてくれるので、田舎移住に憧れる人の最初のステップとしては凄く良いと思います。
その半面、管理された共有の敷地内に「密集」といってもいいぐらい多くの小屋が建ち、そこでの共同生活には一定のルールが必要になるでしょうから、これが果たして「憧れの自由な田舎生活」なのか?という疑問も出てきます。隣接する小屋同士の近所付き合いや騒音問題なども起こりえます。問題の数だけルールが増えて窮屈になるのでしょう。これって都会生活と変わらないじゃない?
じゃあ、自分で南房総のド田舎で安い土地と建物を探して住み、1人(あるいは1家族)で黙々と田舎ライフを過ごすことが本当に楽しいことなのか?うーん、それはそれで静かだけど寂しそう。やっぱり属するコミュニティーがあったほうが楽しいし安全そうだし。
予め用意された小屋と用意されたコニュニティーに属して、都会的な半田舎生活を送るか。あるいは、独力でそれらを一から作り上げるか。どちらもそれなりの覚悟や努力が必要そうですね。憧れの田舎生活を送るのに楽をしてはいけない、ということです。