鎌倉で1番ムーディーで神秘的な祭りといえば?そう、6月の「ほたる祭り」です!初めて見る無数の光に大感激!2017年は6月18日(日)まで鑑賞できます。
目次
この記事はこんな人に向けて書いています
鎌倉の鶴岡八幡宮で毎年行われる「ほたる祭り」の混雑状況、ほたるの数を知りたい方。週末に行きたいんだけど「まだほたるはいるの?」と不安な方!
神事「蛍放生祭(ほたるほうじょうさい)」で放たれる無数の蛍
鶴岡八幡宮で6月の梅雨の時期に行われる「蛍放生祭(ほたるほうじょうさい)」。境内にある舞殿で巫女の舞が披露され、神職の手によって柳原神池(やないはらしんち)に無数の蛍が放たれる神事。蛍はもちろん源氏蛍。草木に囲まれた暗闇に舞う星のような蛍の光。さぞかし神秘的に見えることでしょう。
この蛍放生祭は残念ながら一般開放はされていません。せっかくの蛍なのに、我々一般人は見られないの?
その後1週間「ほたる祭り」で一般開放
ご安心を!蛍放生祭の翌日から大体一週間ぐらい、一般向けのほたるの鑑賞会が開催されています。それが今回レポートする通称「鎌倉のほたる祭り」です。
2017年は6月10日(土)に蛍放生祭が行われたので、一般開放日は翌日の6月11日(日)から約1週間。例年通りだと6月18日(日)が最終日になるはずです。
なぜ開催期間は約1週間なのか?蛍の成虫の寿命が平均で3、4日程度。長くて1週間程度だから、ちょうどその期間だけ開催するようです。
短くて儚い生き物の命を慈しむ、そんな会でもあります。
ほたるの鑑賞時間は日没〜21時まで。ベストな時間帯は?
「ほたる祭り」の開催時間は日没から21時まで。梅雨入りのこの時期の日没時間は大体19時頃。そこから完全に暗くなるのは19時半頃です。
辺りが少しでも明るいと蛍は活動的になりませんから、20時頃がほたる鑑賞にベストな時間帯でしょうか。
ほたる鑑賞の場所は舞殿奥の「柳原神池」!入口近くの弁財天がある池ではありませんよ!
さて、暗くなったのでほたる祭りへ向かいます。と、ここで気をつけていただきたいのが向かう場所。鳥居の入口付近にある大きな源氏池(弁財天がある方)や平家池(反対側の池)ではありません!
ほたる祭りの会場は、本殿に続く石段の手前にある舞殿の横。木々に囲まれた柳原神池です。
手前の池には蛍は1匹もいないので(もしかしたら野生の蛍が生息しているかも知れませんが…)、場所を間違えないように注意!
見頃の19時半~20時付近は大混雑!行列30分待ち
さて、会場に着いたのは20時ちょっと前。「平日で空いているだろうし21時まで余裕で鑑賞できる」と思ったら甘かった!こっちの水は甘かった!!
入口は既に人でいっぱい!行列がずら~っと長く続き、
舞殿を越して、
大きく弧を描いてやっと行列の最後尾。
先頭がはるか遠くに見えるぐらいの大大行列!会社帰りの人や家族連れもいっぱい!みなさん、蛍大好きなんですね!。
と、恐ろしく長く見えた行列ですが、進みは意外と早く、30分程度の待ち時間で鑑賞ルートの入口に着きました。
鑑賞ルートはスマホ・カメラ撮影禁止!電源OFF!
ここで注意事項!鎌倉のほたる祭りは、鑑蛍路内でライト・カメラ・携帯電話(スマホ)の使用は一切禁止!「フラッシュは禁止」ではなくて機器を起動すること自体が全面的に禁止なんです!
蛍は自分よりも強い光にとても敏感で、びっくりして光らなくなるのだとか。液晶画面の微弱な光でも、蛍にとっては大敵なのだとか。大事な蛍のためにもきちんとルールを守りましょう。
満点の星空!?こんなにたくさんの蛍はじめて!
さあ、いよいよ鑑賞ルートへ突入です。ここからは撮影禁止なので、つたない文章でレポートして行きます。
柳原神池をぐるりと回る鑑賞コースは、通常なら5分程度で一周できるぐらいの距離ですが、行列のままノロノロ進むので15分ぐらいかけてゆっくり1周する感じ。
背の高い木に周りを囲まれているので、一帯がかなり暗くなっていて蛍もこれなら喜びそう。
池の水がチョロチョロと流れる音がします。足元には赤い街灯が点々とあり、それを頼りに暗闇を進んで行くと。
ふわ~っと蛍が目の前を舞います!1匹、2匹と。
奥の方で「きゃー!」と小さな歓声があがります。その先には、なんと満天の星空のような蛍の光がたっくさん!
小さな儚い光、と思っていたら、意外と力強い明るい光です。これって源氏蛍だからでしょうか?それとも辺りが暗いから?
とにかく、小さいけれど明るい光が、そこいら中を舞っています。こんなにたくさんの蛍を見たのは生まれて初めて!これはかなり感動しちゃいました!
人間が灯りを消しているせいか、ときには蛍が無邪気に近くに寄って来ます。間近で見る蛍の光が何と綺麗で、そして明るいこと!大袈裟かも知れないけど「コレが生命の輝きか!」とびびるぐらい。
蛍の光は力強かった。この光の素晴らしさをなんとか伝えたいと思い、用意したイメージ画像がこちら!(撮影OKの源氏池の写真に、photoshopの後加工で蛍の光を足したイメージ画像です。つまりニセものです。)
実際こんな風に見えていたのです!こんなに「ブワーッ」とたくさん蛍がいたんですよ。
何度も言いますけど、本当に夜空に輝く満天の星空のように、蛍の光がいっぱいで、とても綺麗で感動したんです。
さて、たっぷり鑑賞を終えると20時45分頃。閉まる21時までまだ時間があって、さすがに行列も無くなっていました。
すかさず、まさかの2周めに突入して蛍の光をこれでもかと満喫しましたとさ。
時間厳守!21時以降の境内へ立入禁止
蛍の鑑賞時間は21時まで。21時を過ぎると、境内は柵で覆われ立入禁止になります。
「バレなければいいか!」と夜間に侵入しようとすると、見張りの警備員に怒られますからね!
小さいお子さんへ。捕まえちゃダメだよ
小さい子が蛍を追いかける姿は微笑ましいものです。ですが、捕まえて家に持ち帰ってはいけません。
蛍の寿命は成虫になって空を舞ってから数日しかありません。捕まえて家に持って帰ってもすぐに死んでしまいます。
蛍は自然の中で光っているから綺麗なんですよね。虫かごで見るものじゃありません。
蛍の光を見たくなったら、また来年会いに来ればいいじゃない。蛍がたくさん住める自然を大切にすればいいじゃない!
と、帰り道ある家族が話していました。全くもってその通りです!
酔っ払いのおじさんへ。大声出しちゃダメだよ
それともう1つ、大人のマナーの問題。
夜開催されるほたる祭りは、時間帯のせいもあってか、一杯飲んでから来る人が結構います。
ほろ酔いぐらいなら仕方がないかも知れませんが、泥酔して「ほたるだー!きれー!」なんて大騒ぎしたり、手持ちの扇子で蛍を乱暴に捕まえようとしたり、およそ大人とは思えない非常識なことをしてはダメ!この日も実際にいました。
大声出したら蛍だって驚いて逃げちゃいます!それに夜の境内ですからね。周りに迷惑がかからないよう静粛に鑑賞しましょう。
まとめ
こんなにたくさんの蛍は初めて。蛍は懸命に生きている。小さな命の力強い輝きに、とても感動しました。