鎌倉腰越の小さな神社「小動神社」を散歩。見どころは赤いほっかむりを被った狛犬。少しだけど紫陽花も咲いています。小さな展望台からの眺望も楽しめます。
鎌倉腰越の「小動(こゆるぎ)神社」
鎌倉腰越にある「小動(こゆるぎ)神社」まで雨のなか散歩。ここは意外と見所が多い神社です。
小動神社は、1185年に源範頼の平家追討に付き従った佐々木盛綱が創建した由緒正しき神社です。
文治年中(一一八五)、佐々木盛綱の創建と伝えられる。吾妻鏡によれば、盛綱は寿永三年十二月(一一八四)、源範頼の軍に従い平家追討の際、備前の国児島において霊験を得て僅か六騎にて平行盛を追伐し無事鎌倉に凱旋した。
盛綱は神恩報賽のため守護神である父祖伝来の領国、近江の八王子宮を新たに勧請すべくその地をさがしもとめていたが、ある日江ノ島弁財天に参詣の途次、小動山に登り大いにその風光を賞せられ勧請の地と定められた。相模風土記によれば八王子宮縁起をひき、「文治年中佐々木盛綱当山に詣で、老松の辺りに到るに、この松平日風なきに枝葉靡き動く、その妙音琴瑟の如し、天女遊戯の霊木なり。」とあり、この霊地を神域として八王子宮を勧請したのが当社の期限である。
元弘三年五月(一三三三)、新田義貞は北条氏討伐のため鎌倉攻めの際、当社に戦勝祈願をされ、後に報賽として剣一振に黄金を添えて寄進され社殿が新たに再興された。
引用元:小動神社由緒略記
小動神社の場所は江ノ電腰越駅から歩いて10分ぐらい。海にせり出した小高い山、小動山の上にあります。
小さな神社なので観光客は滅多に訪れません。コロナ時代にぴったりの絶好の散歩スポットです。
小動神社の少しだけ咲いている紫陽花
小動神社の階段前の参道にはほんの少しですが紫陽花が咲いています。わざわざ見に来るほどの物ではありませんが、梅雨の散歩のちょっとした楽しみです。
今年はコロナの影響で、混雑する鎌倉の紫陽花の名所へ行くのは自粛しています。小動の小さな紫陽花で我慢していますが、なかなか見事です。
赤いほっかむりの狛犬がカワイイ!
階段を上った先の鳥居をくぐると本殿があります。
本殿を見守る2体の狛犬像も見所の1つ。狛犬が頭に赤い布のほっかむりを被っているんです!
どじょうすくいのおじさんみたいな姿ですよね。間が抜けた顔がなんともカワイイ!
相模湾・江ノ島が一望できる小動神社展望台
海側の端にある小動神社展望台も見所の1つ。
小さなスペースですが、相模湾の海と江ノ島を一望できます。
当時の腰越村と湾の様子が絵で残されています。
幕末の頃、小動神社展望台の左手には番所があり、相模湾防衛の通報拠点として機能していたそうです。
鎌倉には他にも有名な寺社はいくらでもありますが、たまには小動神社のような小さな名所を巡るのも楽しいものです。空いているのでコロナ時代の行楽にぴったり。