日テレの新ドラマ「うちの夫は仕事ができない」の感想です。仕事でヘマした夜はやっぱり支えてくれる家族が大事だなーと思いました。ドラマの内容に一部触れますのでネタバレに敏感な方は読まないように!
目次
ネタバレに敏感な方は読まないほうが良いかも
この記事はドラマ「うちの夫は仕事ができない」第一話を観た感想です。ドラマの内容に一部触れますのでネタバレに敏感な方は読まないように!
隠れ「仕事ができない夫」はたくさんいる
「うちの夫は仕事ができない」第一話の内容をかいつまむと、優しいけれど仕事ができない夫が、ある大きな失敗が原因で仕事を辞めることにして、妻にその事を正直に告げ、妻が「それでいいじゃない」と理解して励ましてくれ、夫が「もう少し頑張ってみるよ」と勇気づけられて良かったね、という話でした。
このドラマを自宅で1人で仕事中に観たのですが、主人公の錦戸さん演じる夫が会社でヘマをして怒られる場面や、上役とデザイナーの間で板挟みになって苦労する場面など、いちいち「あるある、あるなー」と思って仕事そっち抜けでガン観していたわけですが、1番「あるあるー!」と共感したのがこの場面。
会社でヘマをして怒られ「もう来なくていい」と言われた次の日、妻には会社に行くふりをして、実はサボって1人青空のしたで愛妻弁当を食べる場面。こんな時に食べるお弁当がいつも通り美味しいから、何も知らない無邪気な妻の愛を余計に感じたりして、「おれ何やってるんだろう」と思って思わず泣けてきたりして。
自分も昔こんな事があったなーと共感しちゃいました。全く同じ状況ではありませんが、東京で会社勤めをしていた頃、仕事がすっごく嫌で嫌で、昼休みに同僚とランチをするのも苦痛で、1人で会社から離れた代々木公園をぐるぐる散歩して、いつも決まったベンチに座ってコンビニで買ったおにぎりを食べながら「あと10分で昼休みが終わるから会社に戻らないと…」と思って憂鬱になって、そんな時に当時付き合っていた彼女から「やっほー今晩飲み行かない?」なんて無邪気なメールが来たりして、それで「こんな情けないとこ見せられないよなー」と思って何かを振り絞ってまた会社に戻って仕事をする。そんな日が週に5日か6日続いたり。
その時は仕事で特にヘマをするわけではなく、むしろ上手くこなしてそれなりに成果を出して評価もされ、仕事自体は楽しかったのですが。でも朝から晩まで上司やクライアントに気を使い、技術職だったので残業や徹夜仕事も多く、肉体的にも精神的にかなり辛かった時期でした。
仕事辞めたい。仕事をこなしてはいるが、とてもつらい。
そう思っている人が大半じゃないですか?仕事ができない人もできる人も。みんな公園でお弁当食べてちょっと泣けてくる経験あるんじゃないの?
仕事の実際。とにかく成果しか評価されない
しかも、ドラマよりも実際の仕事はもっとドライで過酷。
ドラマでは、外注先のデザイナーに温情を出した主人公がそれがもとで仕事をミスった事になり、上司や同僚に責められ退職願を書く所まで追い詰められましたが、妻は「色々あって」その事実を知り夫の異変に気づく。
となりましたがそれはドラマだから。実際はそんな奇跡的に「色々あって妻が夫の事実を知る」機会なんてほとんどありません。言わないとわからないし、言っても言い訳っぽくなるから、そもそも仕事で細かく何があったなんて話さないし。
仕事で日々色々なことがありますが、そんな事は上司や妻や彼女は知らないんです。知るのは結果だけ。仕事でヘマをしたという結果。ヘマをして会社に居づらくなり退職したという結果だけ。
自分なりに努力をしましたとか、自分がよしとする事を優先しましたとか、そんな事は評価されないのが仕事の世界です。これは辛い。
夫の実際。妻に正直に「仕事が辛い」とは言えない
仕事が辛い。仕事を辞めたい。
そう思っても、妻や彼女に自分の仕事上の悩みや弱みをきちんと見せられる男って少ないんじゃないでしょうか?
男にはプライドや「強くありたい」という願望や体面もあるから、百歩譲って友達には話せても、自分の妻や彼女に弱みはなかなか見せたくないもの。特に表面上は仕事が上手くいってデキる風な男ほど、そんな姿を好いてくれているパートナーに格好悪いところなんてさらけ出せません。
妻の実際。夫の退職をすんなり受け入れられる?
ドラマでは、仕事ができない、辛い、だから辞める事をカミングアウトした夫を、妻が理解し受け止めるシーンがありました。本ドラマの1番のクライマックスと言える場面です。
でも、実際に一家の大黒柱が職を失い、しかも妊娠が発覚した大事な時期で、それでも夫が自分らしく生きる方が大事だからと、それをすんなり受け入れられる妻っています?
いませんよね。「辛いだろうが家族のために本分を果たしてくれ夫よ」と思うのが大半だと思います。
ドラマの様に優しい夫・理解ある妻・妻が理解できるシチュエーションなんて、実際にはなかなか揃わないものです。
ヘコんだ夫に理解がある家族・パートナーの存在が大事
それでも、女性の皆さんにお願いしたいのですが。夫の退職をすんなり受け止めるのは無理でも、夫の愚痴を上手く聞いてあげるぐらいはしてもいいんじゃないでしょうか?
弱い夫はもちろん、強がっている夫が、自分の弱みや愚痴をたまには出しやすいように、たまには優しく声をかけてあげるとか、週末の金曜日の夕飯はちょっと豪勢にしてあげるとか。帰宅した夫がいつもより元気なかったら
「何かあった?」とひと声かけてあげるとか。
もちろん一歩通行ではダメ。夫も妻の話をきちんと聞いてあげないといけません。小さな心遣いはお互いに必要ですよね。と・く・に!女の人の些細なSOSを見逃し続けると大概後で大変な事になりますから。
お互いに思いやりを持つことが肝心。そのためには2人で向き合う時間が必要です。
だから仕事よりもまずプライベートを優先した方がいいんじゃない?
仕事が忙しすぎてプライベートに割く時間がないなんて論外ですよね。まずそこから改善すべきです。
たまには夫婦でのんびりお互いの事を話そうか、ってなれるゆったりとした時間や余裕が必要です。
また、そもそもパートナーがいないって人はもっと大問題!
何かあってヘコんだ時、それが人生単位で重大な時、頼りになるのは友達よりもパートーナー。恋人よりも、夫や妻など家族です。
仕事が忙し過ぎて恋人や家族どころではない人は、一回仕事を辞めた方が良いんじゃない?一旦仕事を離れ、合コンや婚活でも何でもして、良きパートナーを見つけることに注力して下さい。優先順位は仕事よりもプライベートの方が断然上なはず。
ドラマ「うちの夫は仕事ができない」を観て1番強く思ったのは、自分を理解してくれる人が身近にいれば最強、ということでした。
あんな妻がいたらそりゃ仕事でも何でも頑張れますから!
まとめ
大事なのは自分を理解してくれるパートナーの存在。第1話を観てそれがよく分かったので、このドラマはもう観ません!
なんだか2話以降は壇蜜(女上司役)が絡んできたり色々ドタバタがありそうだけど、この夫婦だったら何の問題もない。逃げ恥みたいに前途多難っていう状況じゃないから。
夫は仕事ができてもできなくても最強のパートナーがいるからイイ!それがこのドラマの結論です。
仕事サボってドラマ観ちゃったので今から仕事頑張ります。