平塚には「ラオシャン」と呼ばれる地ラーメンがあります。駅前の「老郷」と街中にある「花水ラオシャン」。どちらのラオシャンが本家で、どちらが美味しいのか?平塚で話題のソウルフードラーメンを食べ比べてみました。
目次
ラーメン激戦区の名物「ラオシャン系ラーメン」とは?
平塚は湘南の隠れたラーメン激戦区。魚介節の醤油スープと豚バラがとにかく旨い「八雲」、地元で根強い人気の横浜家系「松壱家」、塩味専門店の「麺肆 秀膽」、ちょっと変わった蕎麦屋のラーメン「大黒庵本店」などなど。様々なジャンルの有名ラーメン屋が揃っています。
が、平塚にしかない、平塚のソウルフードと呼ばれるラーメンがあるのをご存知でしょうか?平塚にしかない、地ラーメン「ラオシャン系ラーメン」です。
このラオシャンは、麺は素麺に似たツルッとした平打ち麺で、スープは鶏・野菜ベースの超さっぱり味で、さらにそこに酸っぱい米酢が入っているのが最大の特徴。素麺みたいなさっぱりラーメンのラオシャン。平塚では誰もが知っている人気ラーメンです。
平塚でラオシャンを謳っているラーメン店は2系列あります。1つは北口方面に2店舗ある「老郷」。もう1系列は北口と南口の街中にある「花水ラオシャン」です。
この2種類のラオシャンの違いは何か?ラーメンが美味しい寒い季節になってきたので、食べ比べてみます!
「老郷(ラオシャン)宝町店」ツルッとあっさりさっぱり!深夜でもふらっと寄っちゃいます!
まずは平塚駅北口徒歩0分の「老郷(ラオシャン)宝町店」です。北口を出てすぐ目の前にあるので、仕事帰りにふらっと気軽に寄れます。
赤い看板が「老郷」の目印です。深夜に目立つ危険な色です。
今は深夜23時過ぎ。今食べちゃうと太るんだよなあ。
吸い込まれるように地下の店舗への階段を降りて行きます。
深夜にも関わらずお客がいっぱい!さすがラオシャン、繁盛しています!
もともと回転寿司屋の店舗を一部そのまま使用しているようで、廻る皿や使わなくなったお茶用の蛇口がある席。
食券機で券を購入して注文するスタイルです。メニューは湯麺と餃子のシンプルな構成。湯麺はタンメンと読みますが、一般的な野菜たっぷりのタンメンとは違い、平塚のラオシャンはシンプルなスープ麺のこと。
具材はシンプルにワカメ、メンマ、それと大量の刻んだ玉ねぎ。スープは透き通った透明色。これは今までに見たことが無い別ジャンルのラーメンです。
透明なスープに大量の玉ねぎとちょっぴり効いた酢。酸っぱいんです。これがさっぱりあっさりして旨い!
このシンプルなスープの具材は、シンプルなワカメと醤油味が効いたメンマが丁度いい感じです。
麺がまた特徴的。素麺みたいな平麺でラーメンには珍しいタイプの麺。
ツルツルっとしたもっちり麺は喉越し最高。深夜の飲み帰りでもペロリと食べられそう。
さっぱり味は追加で酢やラー油を入れると味を変えて楽しめます。
後半戦に酢とラー油を加えると味がガラッと変わってさらに食が進みます。周りを見ると皆さん好みの加減があるようで、酢を3滴加えてラー油を1滴垂らして、なんて具合に各人慣れた手つきでお決まりの味変を加えています。
続いてこちらも自慢の手作り餃子。湯麺とセットで必ず頼みましょう。
店舗の職人さんが手作りする皮は、もっちりツルツルな口当たりで食べやすい。中身の餡も野菜多めのさっぱり味。
湯麺も餃子もさっぱり主張し過ぎない飽きのこない超絶シンプルさ。帰り道にいつでもふらっと寄りたいお店です。
店舗情報 老郷(ラオシャン)宝町店
■ホームページ
老郷
■営業時間
11:00~23:00
■定休日
月曜日
■住所
神奈川県平塚市宝町2-2
■お問い合わせ
0463-23-1731
■アクセス
平塚駅から徒歩0分
「花水ラオシャン本店」地元の家族みんなで食べに来る!持ち帰り客も多い!まさしく平塚のソウルフードだ!
続いて「花水ラオシャン本店」です。今度は平塚駅から15分ほど歩いた街中にあるので、雨の中歩を進めます。寒い!
街並みに溶け込んだ古めかしいイイ佇まいです。
店内は全席カウンターのよくあるラーメン屋のスタイル。
カウンターの目の前はすぐ厨房で、活気ある雰囲気で調理をしています。この雰囲気がいかにもラーメン屋さんって感じでイイですね。食欲が出ます。
メニューはタンメンがメイン。トッピングでワカメやチャーシューも選べます。今回は1番シンプルな素のタンメンをオーダーしました。
スッキリ透明なスープに刻んだ玉ねぎ。もっちりストレート麺がデンと横たわっています。本当にシンプルだ。
透明なスープは主張しすぎない鶏ガラと野菜の甘味があるシンプルな味。お酢もけっこう効いています。飲むとじんわり旨味とスッキリ酸っぱさが混じって体が温まります。老郷のスープよりも酢の量は多い感じです。
スープに合う麺はやはり素麺の様なツルッとした細いストレート麺。しなやかな弾力がもっちり心地よく優しい味。毎日食べてもいいシンプルな味です。
ラー油をちょっと垂らすと味が変わってまた美味しい。ラオシャン好きはみんな自分の型を持っています。私の場合は後半戦に酢を少々とラー油の塊をボンと落として、ちょっとずつスープに溶かしながらいただきます。で、麺をまたいだ半分は素のまま。交互に食べるスタイルです。
シンプルなタンメンには餃子が合う!
餃子にはちょっと多めにタレを絡めてタンメンと一緒に食べる。これが平塚ラオシャンの定番の食べ方。餃子で白飯を食べる感覚に近いです。
さすがに超人気店。周りはお父さんやお母さん、小さいお子さんまで幅広い層のお客さんがいます。家族連れでみんなでタンメンをすする姿は、まさしく”平塚のソウルフード”といったところです。
テイクアウトも人気の様で、私が食事をしている30分ほどの間でも、数組の方が家族分を買って帰っていきました。
店の前には近所のお客さんが乗ってきた自転車が停めてあります。雨なのにみんな通ってくる旨さです。
■平塚八幡宮近くの花水ラオシャン八幡店の感想はこちら
店舗情報 花水ラオシャン本店
■ホームページ
花水ラオシャン本店
スマホ・PCで簡単予約!クーポン&ポイントがお得!
■営業時間
10:30~22:00
■定休日
木曜日
■住所
〒254−0824
神奈川県平塚市花水台29−4
■アクセス
平塚駅から徒歩15分
まとめ
平塚のソウルフードのラオシャン「老郷」と「花水ラオシャン」を食べ比べてみました。
「どちらが元祖?」とよく話題になっていますが、駅前の老郷が中国から酢入りのラーメンを持ち帰ったのが元祖で、花水はその分家といわれています。
しかし、味はどちらも旨い!花水の方が若干酸味が効いている気がしますが、シンプルで毎日食べてもいい普段使いの味は同じ。やっぱりどちらも美味しいんです。