格安の中国南方航空に初めて乗りましたが、機内食はまずくて映画も満足に観られないやや不満なフライトでした。でもまた乗ります。
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年末でも格安ガラ空きの中国南方航空
タイへ短期間海外ノマドをしに行った時の話です。年末の繁忙期のため、JAL、ANA、タイ国際航空などの直行便は予約がいっぱいでした。そこでしかたなく中国へのトランジットありの中国南方航空を選びました。予約はいつものexpediaです。
その旅程が結構なダメっぷり。
・成田 (13:25発)
・鄭州 (17:10着)
ココで約5時間のトランジット空き時間
・鄭州 (22:05発)
・バンコク (01:05着)
うわあ、5時間もトランジットの空き時間があって、バンコク着くのが夜中の1時だ。随分遠回りして時間がかかる最悪な旅程です。
しかし、中国南方航空はとにかく安い!他の直行便も追加料金を払えば空きはあったのですが、10万円近く値段が高いため却下しました。
しかも、中国南方航空は年末の旅行繁忙期でもガラ空きです。この時期に空いていたのは中国南方航空と中国東方航空だけ。全部中華系だ。よほど人気がないのか!?
中国南方航空のネットの評判は?
知恵袋やTwitterなどで調べてみると悪い評判ばかりです。
定刻通りに出発しない
中国人がうるさい
機内が汚い
機内食が最悪
整備不良など安全面が心配
中華系は嫌だ
整備不良等の安全面に関わる点は見逃せませんので、海外の航空会社の評価サイト「airlineratings.com」で調べてみました。
これによると安全性(Safety rating)は最高評価「7」なので全然悪くありません。JALやANAも同じ「7」なので、安全性だけ見たら日本の航空会社と同じと言えそうです。なんだネットの評判っていいかげんだな。
中国や韓国に対して良くない国民感情を持っている日本人は、彼らの国の航空会社を反射的に「安全じゃない危険だ」と決めつけているようです。
しかし、機内設備の評価(Product rating)は7段階評価で「5」です。
評価基準を詳しく見てみると、
座席の幅
エンターテイメント機器の有無
web情報の正確さ
ビジネスクラス以上の席のベッド環境
食事
ブランケット類
記者の感想
などを考慮しているようです。
まとめると「中国南方航空は安全面は問題ないけど設備がいまいち」という評価のようです。果たしてどうなのでしょうか?
定刻通りの出発
まずは成田から中国の鄭州(テイシュウ)へ向かいます。
搭乗ゲートで待っている人は中国の方も多いですね。「中国人はどこでも騒がしい」なんていう評判もありましたが、いたって普通に大人しく待っています。
そして何の問題もなく定刻通りに出発しました。順調な滑り出しです。
機内は思ったより綺麗で静かで快適
機内の様子はこんな感じです。
ちょっと古いタイプの飛行機なのか、若干見た目の古さはありますが特に汚くはありませんね。ちゃんと掃除されていて綺麗です。
まわりは中国人が多いけど機内でも特に騒いでいません。みんな大人しくちょこんと座っていました。
むしろ数人いた大学生っぽい日本人の若者グループの方がギャーギャーうるさかったですね。今や中国人よりも日本のアホな若者の方がマナーが悪いのでは。
映画は各席になくて中国語のみ
無事に出発し快適に過ごしていたのですが、映画やゲームなどのエンタメ機器が各席にないため暇になっちゃいました。
映画が流れるモニターがあることはあるのですが、数列の席で共有して観るタイプで画面サイズも小さいため見難いのです。この日は「アントマン」がやっていましたが字幕が中国語のため今いち楽しめませんでした。しかも1本を永遠とループしています。
見過ごした映画をまとめて観るのが機内でのお決まりの楽しみだったので、ちょっと残念です。
仕方ないのでタブレットで本でも読もうとしたら、「飛行中は携帯の電源はオフにしてください」と言われ止められてしまいました。え?タブレットだめなの?暇だー。
CAの接客は普通
タブレットの件はさておき、CAさんの接客は特に良くもなく悪くもなく普通です。
JALやANAみたいに終始ニコニコ笑顔ではありませんが、皆テキパキ仕事していてそつがない感じです。
まあこういうのもいいんじゃないでしょうか?日本の航空会社はホスピタリティ出し過ぎですよ。普通でいいです。
日本発便の機内食は普通に美味しい
しばらくすると食事の時間です。他にやること無いから余計に楽しみです。
手前は牛肉のオイスターソース炒めとご飯。奥のピンク色はそうめんです。パンとバター、デザートのミニケーキ、それに中国のビール「YANJING BEER」もつけちゃいました。
味はネットでは「まずい」と悪評でしたが、全く問題ありません。スペシャルなメニューではありませんが、普通に食べられるレベルで美味しいです。ビールが進んじゃいました。
日本発の便は日本の業者から機内食を仕入れるため、味はそれほど悪くないのだとか。
なんだネットの評判なんて本当にあてにならないなあ。
中国発の便の機内食は激マズ
と思ったら、トランジット先の中国鄭州発の便で出た機内食は激マズでした!
なんだかお弁当箱みたいな紙パックに入っていて、お米はパサパサだわ、肉は筋だらけで噛みきれず、やたら塩辛い海藻みたいな付け合せとか。とにかくまずくてパンとビール以外残してしまいました。
これはやっぱり中国産のお弁当だからでしょうか?ここまでまずい機内食は初めてでびっくり!
そして定刻通りに到着
そして、トランジット先の鄭州、その後の最終目的地のタイへも遅れることなく定刻通りに無事着きました。
まとめ
成田→鄭州→タイと中国南方航空で移動しましたが、結局全てのフライトは定刻通りでした。安全性も問題なし!ただし、中国産の機内食の不味さとエンタメ機器の貧弱さは評判通りでした。
「中国南方航空をこれからも利用するか?」と聞かれたら、私は「好んでは乗らないが、数万円余計に払ってJALに乗るぐらいなら、多少の設備やサービスの悪さに目をつぶって安い中国南方航空に乗ることもある」と答えます。CAのにっこり笑顔と映画数本付くだけで数万円の価値がJALやANAにあるのか疑問ですしね。