今は会社員だけどもうすぐフリーランスになる人の予兆は、就業中の勤務態度に随所に現れます。
会社員を辞めてフリーランスになるか迷っている時期でも、会社に席を置いている以上は一定の仕事をしないといけません。
でも、そもそも今の自分の会社での境遇や仕事に不満があって迷っているわけで、その仕事に集中して打ち込むことは非常に難しい状態になっていますよね。
また、それに加え、
「自分は組織に属さなくても個人でやって行ける」
「自分には実力があるから」
「好きなことを仕事にするんだ」
「でも会社員時代よりも稼ぎたい」
なんて、とんがった独立精神だけ増長しがちな、独立前夜のダメなフリーランス予備軍は、就業中にこんなことをしでかしたりします。
目次
会社でマウスを握るふりしてスマホで株取引
手っ取り早く稼ぎたい、と気ばかりあせるのでしょうか。フリーランス予備軍はけっこうな確率で株に手を出します。
「SPA」や「Big Tomorrow」にある、株でラクして儲かった事例を鵜呑みにしているのかもしれません。
彼らのやり方は非常にスマートで、スマホ端末とアプリを使用して、自宅のPCに張り付いていなくても、どこでも株取引が出来てしまいます。
もちろん会社のデスクでも。就業中でもお構い無しに!
これは僕が会社員時代に実際にみかけた光景です。
始業時間の午前9時。ふと、この社員の席の後ろを通った時に見えたのですが、一見するとマウスを握って仕事をしている風ですが、なんとマウス代わりにスマホを隠すように握り、アプリで株売買をしていたのです!
株取引の前場が始まる午前9時は、彼にとって一日でもっともスリリングな時間帯です。
朝礼が始まろうが、上司に呼ばれようが、かわいい新人派遣社員の挨拶があろうが、彼は見向きもせず、スマホを握っていました。
その他にも、彼はこんなわかりやすい”株キチ”ぶりを会社で見せていました。
モニターの小窓でyahooファイナンスばかり見ている
いつも見ていましたね~。
小さい小窓にしてモニターの端に株情報を表示させて。
まぬけな上司はそれに気づいても、「おっ難しい経済ニュースを読んでるのか!よしよし!」なんて言っていました。
昼休みは弁当持参で後場に備える
会社の昼休み(12時~13時)は後場の開始時間(12時半)に備えて、外食はせず持参の弁当を食べていました。
弁当を10分ぐらいで食べ終わると、すぐにスマホに目を貼りつかせます。
昼休みぐらい会社の外で人目を気にせず株取引をすれば良いと思うのですが、彼は社内にとどまります。
その会社は弁当はよりも外食派が多く、昼休みは社内の方が安全で落ち着いて取引ができる、と考えたのかもしれません。
たまに豪勢なランチを食べる
でも、たまに異常なほど豪勢なランチを食べます。普段1人では絶対に食べないような5,000円のホテルブッフェなんかを。
恐らく株で大勝したのでしょう・・・
いきなり情緒不安定になる
逆に、いきなり落ち込んで全く仕事をしない日もあります。
話しかけても反応もせず、あきらかに様子がおかしくなる時があるのです。
恐らく株で大敗したのでしょう・・・
後場が終わる15時10分前になるとトイレに消える
これは彼の日課です。後場が終わる15時10分前ぐらいになると、必ず席を立って居なくなります。
トイレかどこかで最後の売買をしているのでしょう。
彼のその後は・・・
彼は、会社で就業中にこっそり株売買をするようになってから、ほどなくしてその会社を辞めました。
株の事で頭がいっぱいになり、会社の仕事が本当に一切手につかなくなってしまったからです。
恋人や家族には「やりたい仕事ができたから会社を辞めて独立するんだ!」と、うそぶく彼ですが、社内の上司や同僚はそうは見ていませんでした。
彼が会社で行っていた株取引は、とっくにバレていたのです。
仕事に支障がない限りは黙認していた会社側も、明らかにおかしくなっていく彼の勤務態度を見過ごせる訳もなく、形式上は自主退職という形ですが、はっきりいってクビになってしまったのです。
就業中の株取引がバレてクビ、そしてフリーランスへ
退職後、株で稼いだ小金はすぐになくなり、もともとトレーダとしての才覚も無かったものだから、彼は株以外の食い扶持を探し始めることになりました。
こうして、色々あって彼のフリーランス生活が始まったわけなんですが。
今振り返ると、あの時は苦しかったなあ。株も仕事も上手くいかず。
そう、あの彼は8年前の僕なんです。
僕はその後フリーランス生活をなんとか続け、その後会社を起業して今に至ります。が、その話は置いておいて。
とにかく、会社員のみなさん!スマホがあるからって仕事中に株はやってはいけませんよ!バレたらクビになるから!