湘南のグルメと言えばしらすだけと思っているあなた!禁漁期間中のしらすは冷凍物なのでおすすめしません!それよりも春はやっぱり生わかめが旨いんです!
目次
まだ早い!2017年しらす漁解禁は3月11日(土)
湘南を代表する名物の生しらすは年中食べらるわけではありません。資源保護の目的で毎年1月から3月中旬までは禁漁期間になっています。
ですから、禁漁期間にお店に並ぶ「生しらす」は基本的に冷凍物。冷凍といっても最近の冷凍技術は発達しているので十分美味しかったりするのですが、やっぱり生にかないません。微妙な風味は生しらすならではの味わいです。
今年2017年のしらす漁解禁は3月11日土曜日です。休日なので生しらすを食べられるお店はどこも混雑しそうです。
ただし、天候や漁獲量によっては3月11日当日に生しらすが多く出回らない可能性があります。漁獲量が安定してくるのは4月、5月頃です。来店前に生しらすがあるか電話で確認した方が無難です。
鎌倉の春の風物詩「わかめの天日干し」
しらすが禁漁中のこの時期は実はわかめもオススメです!鎌倉の海岸でわかめ天の日干しを見かけるようになったら、春はもうすぐ。
砂浜には打ち上げられた天然の野良わかめもゴロゴロ転がっています。これ全部わかめです。
地元ではこの海岸に落ちているわかめを拾って食べる人も大勢います。わかめは春の風物詩なんです。
意外と穴場!網元直営の地魚料理「腰越しらすや」
さて、春間近のこの時期におすすめなのはしらすとわかめどちらでしょうか?美味しいのはどちらか?腰越の地魚料理店「しらすや」で食べ比べをしてみます!
「しらすや」は海沿いの国道134号沿いの腰越漁港の目の前にあります。
いかにも湘南のお店という感じのスーパー好立地。しかも地元の網元「勘浜水産(勘浜丸)」の直営店で、朝どれの新鮮な魚が旨いと評判のお店です。
湘南の海近好立地で味も抜群!とくれば観光客で混みそうですが、ここは意外と穴場。江ノ島や鎌倉などメジャーな観光地と違って、”腰越”はちょっとマイナーですからね。地元の人か、観光客でも年配の”腰越通”が訪れる場所です。
それでもこの日は日曜日の昼どきだったので、お店の前には1組の待ち。10分ほど並んで入店です。
店内はカフェ風のウッディーな内装。海沿いの地魚料理屋というと、ちょっとボロめの和風居酒屋みたいイメージがありますが(それがいいのですが)、「しらすや」はパンケーキが出てきてもおかしくないおしゃれ感です。
木のテーブルも落ち着きますね。
席は広めのテーブル席と、1人客でも入りやすいカウンター席もあります。昼時のせいか、店員さんも活気があって好印象です。
繁盛しているみたいです。これは期待できますね。
湘南の春の味覚対決!しらすとわかめを食べ比べ
「しらすや」おすすめメニューは何と言っても目の前の腰越で獲れた新鮮な海鮮料理。人気なのは生しらす、釜揚げしらす、日替わりの魚の「三色丼」や、生しらすと釜揚げしらすの「2色丼」です。
と、ここで気になるメニューが。
この時期にしか食べられない「期間限定」メニューだそうです。
今回はしらすとわかめのガチンコ対決がテーマなので、期間限定の「わかめづくし定食」と禁漁期間中なので生はおあずけの「しらすづくし定食」をオーダしました。
まずは鎌倉ビールでお口を清めて
対決の前にまずは定番の鎌倉ビールでお口を消毒します。昼から飲むビールって最高です。
お通しに出てきた貝。楊枝で中の身をホジホジしていただきます。
貝の中身をほじくるのって楽しくて、何気ない小さな貝も海辺で食べると美味しい。コリコリ食感に甘辛い味付けでビールのお供に最適です。
【しらすづくし定食】禁漁期間中でも地物はやっぱり旨い!
まずは定番の「しらすづくし定食」。すっごい盛りだくさん!
主役のしらすが色々な料理で勢揃いです。
しらすの沖漬け。禁漁期間中なので冷凍でしょうか?生臭さは無く磯の香りがします。
サクサクでしらすの塩気がいいアクセントの絶品しらすかき揚げ。これだけでかなりのボリュームです。
たたみしらすはごま油でこんがり焼き立てで箸休めにぴったり!
甘辛いしらすの佃煮はご飯にぴったりです。
で、真打ちがこちらのしらすの釜揚げ!どっさり山盛りです!
禁漁期間中だってね、冷凍ものだってね、生じゃなくたってね、地のものはやっぱり旨い!小粒だけどふっくらしたしらすの身は、ほのかな塩気と磯の香りがして、きちんと”味”があります。塩辛いだけのそこいらのしらすとは違いますねー。
お味噌汁にもしらす入りで、最後までしらす尽くしを満喫できました。
【わかめづくし定食】期間限定のシャキシャキ鎌倉春わかめが絶品!
続いて、期間限定の「わかめづくし定食」です。
わかめの刺し身に、ぬた、めかぶ、天ぷら、とこれでもかとわかめ料理が勢揃い!
まず、旬のわかめは刺し身が旨い!さっと湯通ししただけのわかめは、シャキシャキとした食感が強く残っており、他では食べたことがない食感です。これが春わかめの味なんだあ、とちょっと感動。
こちらはわかめの根本の太い部分、めかぶの天ぷら。ふんわりとした天ぷらの衣の食感と、コリコリッとしためかぶの食感のハーモニーが最高!肉厚なめかぶは味も濃厚で、磯の香りがギュッと詰まっています。これは絶品です!
刻みめかぶはご飯にかけていただきます。
磯の香りがご飯に広がってこれが最高に旨いんです。ご飯おかわりしちゃうぐらい。あっという間に完食。
あれれ?わかめってこんなに美味しかったっけ?と驚きの連続のわかめ料理尽くしでした!
結論!春は春わかめを食べて欲しい!
禁漁期間中でも湘南の地物のしらすは十分美味しいです。確かに生しらすだけは獲れたてが一番ですが、どちらかというと珍味の部類。生じゃない釜揚げしらすやかき揚げも十分美味しくて、むしろ万人受けする品です。しかも一年中ほぼ同じ味のクオリティーで楽しめます。
でもしかし!鎌倉の春わかめは今しか食べられない期間限定の旬の味です!はっきり言ってしらすはまた今度来たときにでも食べればいいじゃない、という感じ。それぐらい春わかめの食感と風味が新鮮でした!あの冴えない脇役だと思っていた”わかめ”が、こんなに美味しい主役になるなんて。これは意外な結果でした。
まとめ
湘南の春の味覚対決はわかめに軍配が上がりました!ただし、しらすは禁漁期間中のため本気を出し切れていませんからね。生しらす解禁は3月11日(土)なので、そしたら今度は「生わかめ対生しらす」の食べ比べをしてみたいと思います。
店舗情報 しらすや 腰越漁港前店
■ホームページ
しらすや 腰越漁港前店
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■営業時間
・腰越漁港前店11:00~22:00(L.O 21:30)
両店舗共、木曜定休日
・販売所8:30〜16:00
(禁漁時期は休業)
■定休日
木曜日
■住所
神奈川県鎌倉市腰越2-10-13