鎌倉小町通りで古き良き昭和な喫茶店を見つけました。カフェではなくて喫茶店「珈琲郷身似虚無(こーひーきょうみにこむ)」。賑やかな小町通りの地下に広がるノスタルジックな別世界。静かに過ごせる貴重な場所です。
目次
賑やかな鎌倉小町通りの地下は別世界だった
大勢の観光客でにぎわう鎌倉小町通り。
小町も大仏も八幡も人だらけ!どこか静かな場所で休みたくなりませんか?
鎌倉の人混みに疲れた方へおすすめしたいのが、小町通りの地下にある別世界「みにこむ」です。
ノスタルジックな地下喫茶「珈琲郷身似虚無(こーひーきょうみにこむ)」
小町通りにぽっかり空いた地下への入口。看板には「珈琲郷みにこむ」とあります。漢字で書くと「珈琲郷身似虚無」。どんな意味なんでしょう?
地下へ降りる階段にはレオナルド・ダ・ヴィンチ風のおじいさんがコーヒーを飲んでいます。
額縁に「身似虚無」の意味が掲げられていました。正直読んでもよくわかりませんが、何となくそんな感じの意味だそうです!
お店の雰囲気も”身似虚無”の世界観そのもので、上の小町通りの喧騒が嘘のような別世界が広がっています。
年季の入ったカウンターに白髪のマスター。アンティークな飾り。古めかしい恰好の常連の後姿。
地下で窓が無いせいかここだけ外界と遮断され、昭和に逆戻りしたような雰囲気です。こういうのをノスタルジックというのでしょうか。
新参者の私は常連さんに囲まれたカウンター席に座る度胸はなく、端の壁際のテーブル席に着席。
ここがまた静かでとても落ち着けます。
サイフォンこぽこぽ。美味しい珈琲をいただけます
メニューは種類豊富な珈琲と、喫茶店の定番フードも揃っています。カウンターの常連さんはチーズトーストを食べていて、えらく美味しそうでした。
珈琲は丁寧な解説付きなので、酸味や苦味の強さなど、自分の好みに合いそうなものを吟味できます。
選んだのはトアルコ・トラジャ。注文すると「こぽこぽ」とサイフォンで淹れてくれます。
苦みと酸味のバランスが良い深みのある味わいです。というか、この雰囲気の喫茶店で飲むとインスタントでも美味しく感じちゃいそう。
カフェロワイヤルで魔法をかけられる
さて、連れが注文したのは壁にかかっていた別メニュー。
カフェロワイヤルというフレンチスタイルの珈琲。私は見るのも飲むのも初めてです。
テーブルに置かれたコーヒーの上に、スプーンと角砂糖を配置。
そこに店員さんが慣れた手つきで、コニャックを注ぎ、マッチで火をつけました!
炎は青くなりゆらゆら揺らめき、消えるまで静かにじっと見つめます。
地下の古めかしい喫茶店でこれをやられると、幻想的すぎて魔法にかかってしまいそう。
うわあ、なんだか本当に昭和の世界に迷い込んだみたい!
ブランデーの香りと砂糖の甘みが加わった味は、疲れをふわっと癒してくれます。
寒い冬の鎌倉の街を歩き回ったせいか、こんな昭和なお店だからか、ブランデーで少し酔ったのか、ぼーっとした頭のなかで、なぜか「雪のふるまちを」がずーっと流れていました。
いいなあ、古き良き昭和の喫茶店。
店舗情報 珈琲郷 身似虚無
■ホームページ
珈琲郷 身似虚無
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■営業時間
10:00~20:00
日曜営業
■定休日
火曜日(祝日の場合は翌日)
■住所
神奈川県鎌倉市小町2-10-4 東洋ビル B1F